コラム
2019/10/08豆知識
むち打ち症【自律神経障害型】編
前回の続きです。
交通事故に遭ってしまった時の むち打ち症 の分類について
大きく分けると4つに分かれると説明しましたが、
1.頸椎捻挫型
2.自律神経障害型
3.神経根損傷型
4.脊髄損傷型
前回は1の頸椎捻挫型について説明しました。
今回は2の自律神経障害型について説明したいと思います。
自覚症状は、肩こり・頭痛・吐き気・耳鳴りなど様々ありますが、
首の周りに密集した自律神経のバランスを崩してしまう事で
敏感になり、痛みだけでなく上記の症状が繰り返されて更に悪循環に陥ります。
また、交通事故から一定期間経過したのち、交感神経が
過緊張・興奮状態となって発症することが多いので、注意が必要です。
自律神経と聞いて想像がつく方もいるかもしれませんが、
身体の怪我だけが問題ではありません。
ストレスを溜めない、十分な睡眠を取る、長時間の同じ姿勢を避ける
軽い運動は積極的に行うなど首への意識を逸らし、
心のケアも同時に行うことがとても大切です。
また、今回紹介した自律神経障害型は自律神経失調症と症状が似通っており、
「よくわからないけど...」と呼ばれる不定愁訴に分類されます。
画像所見など確定的なものがないため、気のせいだと言われたり
別物と捉えられたりすることもありますので、しっかり交通事故との
因果関係を主張し続けて治療を受けることが重要です。
次回は 【3】の神経根損傷型について詳しく述べたいと思います。
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